一級建築士学科の勉強で、総合資格に通うかどうか。
これは、多くの人が一度は悩むポイントだと思います。
私自身、大学4年生のときに
「一級建築士ってなんかかっこいいな」
そんな軽い動機で総合資格に入校しました。
正直に言うと、
入校当初はクラス最下位。
決して優秀な受講生ではありませんでした。
それどころか、落ちこぼれルートまっしぐらでした。
それでも、最終的には一級建築士学科を一発で合格することができました。
この記事では、実際に総合資格に通った私が感じた
「総合資格を選んで良かった理由」と「正直なデメリット」・「総合資格に向いている人と向いていない人」を、合格者の立場から包み隠さず書いていきます。
これから一級建築士学科の勉強を始める方、
独学か資格学校かで迷っている方の判断材料になれば幸いです。
目次
なぜ一級建築士学科で総合資格を選んだのか
私が一級建築士の学科で総合資格を選んだ理由は、
他校と比べて合格実績が明確に高かったからです。
当時の私は、大学生ということもあり怠慢な生活をしていたため、
勉強方法を自分で組み立てられる自信もなく、
「せっかく時間とお金をかけるなら、合格者が一番多い環境に身を置きたい」
そう考えていました。
正直なところ、
「ここに入れば受かるだろう」
そのくらい単純な考えで入校を決めたのも事実です。
入ってみて分かったのは、
受講生も講師も、とにかく本気度が高かったことです。
周囲の受講生は当たり前のように勉強していて、
講師も本試験を見据えた指導をしていました。
最初は本気すぎる空間に居心地の悪さもありましたが、
今思えば、その環境が自分を引き上げてくれました。
総合資格を選んで良かった点① 頭に定着する学習カリキュラム
総合資格を選んで良かったと感じている点のひとつが、
自然と頭に定着する学習カリキュラムが組まれていたことです。
基本的な流れは、
予習 → 授業 → 復習ですが、それだけで終わりません。
同じ範囲について、
• 授業当日の演習テスト
• 翌週の復習テスト
• さらに翌週の定着度確認テスト
と、タイミングをずらして何度も出題されました。
この仕組みによって、
意識しなくても反復学習が行われ、
理解度が確実に積み上がっていきました。
また、点数として結果が出るため、
・自分がどこを理解していて、どこが弱いのかが一目で分かる
・ライバルが身近にいる
という点も大きかったです。
私自身、最初はクラス最下位でしたが、
このカリキュラムに乗って勉強を続けることで、徐々に理解が追いついていきました。
良かった点② 本試験を想定した問題の質が高い
次に良かった点は、
出題レベルの質が非常に高かったことです。
一級建築士の学科試験では、
• 基礎的な知識を問う問題
• 応用力・思考力を問われる問題
• 初出題や見慣れない形式の問題
と、難易度の異なる問題が混在しています。
総合資格の授業や模擬試験では、
こうした本試験のレベル感をすべて網羅した問題が出題されていました。
具体的には、
• 演習テスト・復習テスト:基礎を確実に固める問題
• 宿題:応用問題や、教科書に載っていないような問題
と役割がはっきり分かれています。
このおかげで、
「簡単な問題だけ解ける状態」や「難問だけに偏る」といったことがなく、
知識を満遍なく身につけることができました。
また、模擬試験では、
普段のテストでは出ないような応用問題も多く出題されるため、
本試験で初めて見る問題にも対応できる
思考力と耐性が自然と身についたと感じています。
デメリット① 講師の質にばらつきがある
デメリットの一つ目は、
講師の質にばらつきがあることです。
私が通っていた校舎では、計画・法規・構造の講師は非常に分かりやすく、
単なる解説だけではなく、考え方まで一般化して教えてくれました。
その一方で、環境・施工の講師は、
教科書を読み上げて説明するだけの授業が多く、
正直なところ、
「これなら独学と何が違うのだろう」と感じる場面もありました。
むしろ、拘束時間が長い分、
人によっては独学の方が効率的だと感じる可能性すらあると思います。
ただし、
分からない問題があった際に、
その場で質問でき、的確なアドバイスをもらえる点は
資格学校ならではのメリットでもあります。
そのため、
すべての授業を「必ず受けなければならない」と考えると、
人によっては負担に感じることもある、
というのが正直な感想です。
この点を理解した上で、
「講師の当たり外れも含めて、この学習環境をどう使うか」
を考えられる人には向いていると感じました。
デメリット② 拘束時間が長く、自分のペースで学習しにくい
デメリットの二つ目は、
拘束時間が長い点です。
授業時間やテスト時間が必須なのは理解できますが、
時期によっては、
自習時間までもがカリキュラムに組み込まれていました。
強制的に勉強しなければならない環境に身を置ける点は、
勉強習慣がない人にとっては大きなメリットだと思います。
ただ一方で、
• 少し休憩したい時
• 仮眠を取りたい時
• お腹が空いて集中力が落ちている時
こうした状況でも、
決められた時間は勉強し続けなければなりませんでした。
実際、授業後に無理をして自習を続けた結果、
糖分や集中力が不足し、
効率が大きく落ちることも多々ありました。
勉強時間を確保することは非常に大切ですが、
自分のコンディションに合わせて、最大限パフォーマンスを発揮できる時間に学習することも
同じくらい重要だと感じました。
そのため、
「とにかく強制力が欲しい人」・「集中力が長時間続く人」には向いていますが、
自分のペースを重視したい人にとっては、
窮屈に感じる可能性があります。
総合資格に向いている人・向いていない人
総合資格に向いている人
①一人で勉強を継続するのが苦手な人
総合資格は、
授業・テスト・自習までスケジュールが組まれており、
良くも悪くも「逃げ道が少ない環境」です。
• 勉強しようと思っても続かない
• 今日はいいか、が積み重なってしまう
• 強制力がないと机に向かえない
こういった人にとっては、
多少拘束がきつくても、確実に勉強時間を確保できる
という点が大きなメリットになります。
②基礎から応用まで、抜け漏れなく学習したい人
総合資格のカリキュラムは、反復学習を前提に組まれています。
• 易しい問題で基礎を固める
• 応用問題で思考力を鍛える
• 模試で本試験レベルに慣れる
この流れが自然に回るため、
「どこまでやればいいのかわからない」状態になりにくいです。
③周囲の本気度に影響を受けて頑張れる人
教室の空気は、正直かなりピリッとしています。
• 周りが勉強しているとやらざるを得ない
• 上位の人を見て刺激を受ける
• ライバルがいる方が燃える
こうしたタイプの人には、
総合資格の環境そのものがモチベーションになります。
総合資格が向いていない人
①自分のペースで勉強したい人
授業・テスト・自習が固定されているため、
体調や集中力に合わせた調整がしづらいです。
• 夜型・朝型がはっきりしている
• その日のコンディションを重視したい
• 効率が落ちたら休みたい
こうした人は、
拘束時間がストレスになる可能性があります。
②ある程度独学で進められる人
講師の質には校舎ごとに差があり、
科目によっては「独学と変わらない」と感じることもあります。
・すでにある程度の建築知識がある
• テキストを読めば理解できる
• 自分で調べて解決できる
• スケジュール管理が得意
このタイプの人は、高額な受講料に対してコスパが悪いと感じる可能性があります。
③すでに学習習慣が身についている人
毎日一定時間勉強する習慣がある人にとっては、強制的なカリキュラムが不要な場合もあります。
• 勉強時間を自分で管理できる
• やるべきことを逆算できる
• 自己管理が得意
この場合、通信講座や独学の方が自由度が高く、効率的なこともあります。
それでも私が総合資格を選んで良かった理由
私自身は、
「強制力がないと絶対に続かなかったタイプ」でした。
デメリットも多く感じましたが、
結果的に一発合格できたのは、
総合資格の環境に身を置いたからだと思っています。
最後に
総合資格は、
「誰にでもおすすめできる学校」ではありません。
ですが、自分の立ち位置・弱点を理解した上で選べば、合格までの最短ルートになる可能性が高い資格学校です。
どの環境に身を置いたとしても、勉強した内容は無駄にはなりません。
心より応援しております。
